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(成立度)を求め、それを各々の出力データとする。
?求められた複数の出力データとそれらの適合度を用い重心計算を行う。同一の出力データに対して複数の適合度が得られた場合は最大値をとる(マックス演算)。この計算によって出力データ範囲内の出力値を求める(重心法)。

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Fig-3 Procedure of fuzzy reasoning

3.ファジィ浚渫制御システム実験実験結果
3−1.実船実験概要
実船実験は1992年、1993年の2回にわたって行われた。実験は、通常運転(手動.自動運転)とファジィ運転の浚渫を交互に繰り返し、積載土量向上効果や各制御の特性を把握した。供試浚渫船は運輸省第五港湾建設局所属1700m3のドラグサクション船「清龍丸」である。運転条件の一覧をTable-2に示す。
3−2.実船実験データ解析結果
(1)全般
実船実験で収録した実験ケース全体のデータをTable-3に示す。
?ファジィ運転の積載土量は、後述するように通常運転に対し約7%〜10%向上した。
?1992年はシルト質の軟泥の区域の浚渫であったが1993年は粘土質の軟泥の区域であり、浚渫の吸入負圧が高めであった。しかし、このような土質の異なった区域においても土量向上効果は維持出来た。
?ファジィ運転で船速は、乗船員の手動操作並の安定した制御ができた。
(2)ファジイ運転と通常運転の浚渫の比較
ファジィ運転と、通常連義の比較解析は、スエルコン接地荷重と他のデータとの相関をもとに行った。作成した関係図をFig.-4〜Fig.-10に示す。
a.浚渫回教と積載土量
?Fig.-4にスエルコン接地荷重と浚渫回数の関係を示す。これより、ファジィ運転と通常運転では、スエルコン接地荷重が異なることがわかる。また、Fig.-5は積載土量との関係であるが、1992年ではスエルコン接地荷重

Table-2 Operating condition of field experiment

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Table-3 Comparison of experimental dara

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Fig-4 S/C load VS ? of times of dredging

 

 

 

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